天ぷらは魚介類、野菜、山菜 等に、衣をつけて油で揚げた料理です。

天ぷらの語源

天ぷらの語源はポルトガル語であるという説が現在は最も有力であるとされています。

天ぷらが伝わった歴史や語源に関してはさまざまな説がありますが、400年ほど前にポルトガル人によって、長崎へと伝えられたとされているのが、天ぷらの始まりとして現在最もよく聞かれるものです。

天ぷらは、元々ポルトガル語やイタリア語でテンポラと呼ばれていた食に関する習慣が元祖であるといわれています。

ポルトガルでは、四季の斎日と呼ばれる、季節が始まる最初の3日間に祈りを捧げ、節食をするという習慣があり、金曜日の祭りとも呼ばれていました。

この期間中の食事は肉類を避け、魚などに小麦粉でできた衣を付けて揚げた料理が節食の内容で、このメニューが日本に伝わったとき、テンポラが天ぷらになったとされています。

ポルトガルには、他にも天ぷらに似た言葉があり、テンプラという言葉もあるのですが、テンプラはポルトガル語では薬味を意味している言葉なので、ポルトガルで示されているテンプラがそのまま現在の日本の天ぷらになっているとは考えにくいようです。

またテンペロという言葉もあり、ポルトガルでは調味料や料理などといった意味を表す言葉であるとされています。

また天ぷらは天麩羅とも書かれますが、これは「あぶら」にそれぞれ漢字を当てて、「あ」は天、「ぶ」は麩、「ら」は羅としたものという説もあるようです。

またポルトガル語とは違っていますが、スペインで寺を表す言葉にテンプロというものがあります。

天ぷらの料理を最初に学んで日本に持ち帰ったのは、鎌倉時代に中国に出向き、禅宗の修行をした僧侶であるという説もありますので、当時の精進料理の中に新しく加わった西洋のメニューとして、このスペイン語で寺を表すテンプロという言葉が使われたという説もあります。

この当時は南蛮料理や南蛮寺料理と呼ばれて、精進料理が主である寺の中で、時々口にすることができるご馳走メニューとして喜ばれていたのだそうです。