天ぷらは魚介類、野菜、山菜 等に、衣をつけて油で揚げた料理です。

料理以外でも使われる天ぷらという言葉

天ぷらという言葉は意外かもしれませんが、料理界以外の場所でもわりと耳にする機会が多い言葉なのです。

ただし、天ぷらに関連する言葉を料理以外で聞くときには、天ぷらが衣をまとった料理であることから、見せかけであるというような意味合いや、中身を伴わない場合や、中身が空洞であるなどといった場合など、あまり良くない状況のときに使われることが多いようです。

せっかくのおいしい天ぷらがあまり良くない状況ばかりで使われている例ではなく、もう少し良い意味合いで天ぷらが隠語として使われている例を探してみたいと思います。

和菓子を作っているお店や工場などでは、和菓子の仕上げとして蜂蜜のような蜜などで表面を覆う工程のことを天ぷらと呼ぶことがあります。

油を使うことがない和菓子の仕上がりに天ぷらという言葉が聞かれるのはなかなか斬新で面白いのではないでしょうか。

また天ぷらが揚げる料理の代表であることから、揚げるという言葉にかけた場面で天ぷらの言葉が使われることがあります。

野球やゴルフなどの球技で、ボールが高く上がってしまうという場面では、そのボールを天ぷらと呼んで、ボールが上がってしまうとうことを、天ぷらの揚げるという料理方法とかけて言葉を使うことがあります。

ところで、天ぷらの衣に包まれていてそれが一緒のお皿に並んでしまえば、天ぷらの中身がジャガイモなのかサツマイモなのか、また色で見れば白身魚の天ぷらなのかイカの天ぷらなのかということが分かりにくいこともあります。

でも天ぷらを食べてしまえば、分からなかった中身があっさりと分かるようになります。

このようなことから、分かりにくいことでもいずれは明確になるという良い意味合いで天ぷらという言葉が使われることもあります。

このようにして考えると、天ぷらという言葉はなかなか奥深く、他の全く関係がない分野のことでも天ぷらという一言だけで簡単に深い意味を持たせることができる言葉であるといえるのです。