


赤の天ぷら

梅干しを天ぷらにすると

天ぷらに合うタネはたくさんあり、それぞれのタネを使って年中天ぷらを楽しむことができますが、季節の食材を天ぷらにすることによって、天ぷらで季節を楽しむこともできるのです。
天ぷらといえば、春の料理と考える人が多いほど、天ぷらは春を満喫することができる料理です。
春の天ぷらに合うタネは他の季節と比べても特に多く、天ぷらにお勧めのタネがたくさん思い浮かびます。
春の訪れを感じることができる、ふきのとうやたらの芽、菜の花などは天ぷらのタネとして常に人気が高い食材でもあります。
同じく春が旬である筍はアクが強い素材ですが、天ぷらのタネとなって油で揚げて調理することにより、アクが押さえられるという嬉しい効果のおまけ付きです。
空豆やアサリ、桜エビなど小さな素材も天ぷらのタネとして春には人気があります。
これらの素材は幾つかを組み合わせてかき揚げの形で天ぷらにすると、1つずつの素材の大きさは小さくても、充分なボリュームで楽しむことができそうです。
夏に人気の天ぷらの素材には、オクラ、グリーンアスパラガス、インゲンなどの緑の野菜やヤングコーンなどのかわいらしいものもあります。
関東の天ぷらではアナゴが夏の天ぷらには欠かせないといっても良いほど、人気が高い存在です。
関西の天ぷらで、関東のアナゴのようになじみがある天ぷらのタネといえば、ハモでしょうか。
ハモの天ぷらには、梅肉を添えて、爽やかに食べることがおいしい食べ方です。
秋の天ぷらにもメゴチやハゼなど、関東の天ぷらでは定番となっている魚の他、ナスやししとうなどが天ぷらのタネとしてぴったりと合っているシーズンとなります。
冬には牡蠣や玉ねぎなど、鍋料理の具材となっているものが天ぷらのタネとして登場します。
現在では、季節に関係なく、年中天ぷらのタネとして楽しむことができる食材は多くありますが、その季節ならではといった食材を使って天ぷらをすることで、季節を感じることができるのはまさに2度おいしいことになるのではないでしょうか。