


赤の天ぷら

梅干しを天ぷらにすると

天ぷらのタネには、一般的に知られている魚介類、野菜などだけではなく、変わったタネもたくさん見られます。
それぞれの家庭によって独特のタネが定番となっていることがありますし、地域によって、そのタネがないと天ぷらではないというところまでありますので、変り種の天ぷらを探して全国を旅したつもりになってみることも楽しいかもしれません。
変り種の天ぷらを知って食べてみるときには、最初は半信半疑かもしれませんが、話題となるだけのことはあって、味の実力もしっかりと兼ね備えているものが多いものです。
変り種というほど目新しくはないのかもしれませんが、ファンが多く、最近人気が急上昇しているのは、半熟卵の天ぷらです。
しっかりとしたゆで卵の天ぷらならすぐに理解することができますが、半熟卵の天ぷらはなかなか衝撃的なものがあります。
卵の殻をむくことができる程度の半熟にしたゆで卵に静かに衣を付けて、衣が固まる程度にサッと油で揚げると、半熟卵の天ぷらができるのだそうです。
おまんじゅうの天ぷらは、主に福島県で親しまれている天ぷらです。
酒まんじゅうに天ぷらの衣を付けて揚げたものになります。
びっくりするような変り種の天ぷらといえば、お寿司の天ぷらでしょうか。
巻き寿司を切ったものに天ぷらの衣を付けて揚げられていて、巻き寿司でもかなり驚くのですが、にぎり寿司に天ぷらの衣を付けて揚げられているところもあるそうです。
この反対の形になるのは、天むすと呼ばれる名古屋の名物で、おにぎりの中に天ぷらが入っているものになるのでしょうか。
他にも、明太子の天ぷらは、明太子の本場である福岡県で、なんと天ぷらにはなりそうにはないモズクもモズクの本場である沖縄県では天ぷらになって見かけることができるそうです。
天ぷらにするにはミスマッチだと感じるような食材が天ぷらになっておいしく食べることができるときの驚きと感動は、天ぷらの冒険だといえるかもしれません。