天ぷらは魚介類、野菜、山菜 等に、衣をつけて油で揚げた料理です。

赤の天ぷら

赤の天ぷらなどと関西地方で呼ばれているなんだか格好良い名称の天ぷらの正体は、紅ショウガの天ぷらです。

紅ショウガといえば、細く千切りにされて、牛丼と一緒に食べられたり、お好み焼きやたこ焼きなどに入れられたりするだけのものと思われがちですが、赤の天ぷらとなるときには、そのように細々としたものではなく、紅ショウガの塊を用意して、薄くスライスしたものを使用します。

赤の天ぷらを作るときの要領は、ジャガイモやサツマイモの天ぷらを作るときと同じです。

関西地方では、スーパーなどの惣菜コーナーで他の天ぷらと同じように当たり前に並んでいる天ぷらのタネであり、関東でいえばみょうがや赤くはない普通のショウガの天ぷらに当たるようです。

梅干しの天ぷらと同様、紅ショウガの天ぷらは、甘酸っぱい味わいがあるので、天ぷらの箸休めともなるタネとなります。

ショウガの旬となる季節は夏なので、旬の素材を集めて天ぷらをするときには夏に紅ショウガの天ぷらを取り入れることがぴったりですが、ショウガには内側から身体を温めるという効果があるので、冬の天ぷらのタネとしてもぴったりです。

紅ショウガの塊が手に入らず、千切りになっている紅ショウガで天ぷらを作るときには、天ぷらの衣を厚めにして、紅ショウガの汁が衣に染み込むくらいにすると味わい深くなります。

紅ショウガの千切りで天ぷらを作るときには、かき揚げにして他の素材と組み合わせるという方法も良いものです。

天ぷらは庶民の料理であるという考えがありますが、この赤の天ぷらはまさに庶民の味という特徴的な味わいを持っているので、スーパーの惣菜コーナーや関西の家庭料理のメニューとして見られるのが紅ショウガの天ぷらです。

関西で見かける地域特産の料理とはいえ、紅ショウガの天ぷらは関西であっても料亭や天ぷら専門店ではなかなか見かけることが少ないという事実はなかなか面白いものです。

最近では関西の人が発信しているブログなどから徐々に紅ショウガの天ぷらの人気が拡大しつつあるようです。